童貞判別法の起源

外見的要素から童貞を判別できるかどうかについて初めて言及がなされたのは1965年の雑誌『平凡パンチ』であった[3]。それからしばらくの経過を経た1974年、雑誌『プレイボーイ』に「童貞鑑別法」という特集が組まれ、初めて童貞の可視化が試みられた[4]。以降、さまざまな雑誌に「童貞は見ればわかる」と主張する「女性」が登場し[5]、その外見的要素や特徴を語り始めるようになる。こうした言説が繰り返された結果、1980年代にはいくつかのパターンに分類された「典型的な童貞像」という概念が誕生している。

1990年代に入ると形成された既存の童貞像を打ち破ろうとする動きが見られるようになり、1990年の『メンズノンノ』を皮切りに「格好良い童貞像」が語られるようになった[6]。童貞に対して好意的な眼を向ける言説が登場したことから童貞像は多様化し、「○○であれば童貞」といった童貞判別法は次第に見られなくなっていった[7]。

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